リッチー・ホゥティン、音楽とテクノロジーが融合したステージで魅了 “ライブ”と“DJ”の境界線に挑戦

 イギリス出身のテクノアーティスト、リッチー・ホゥティンとドイツのサウンドアーティストのアルヴァ・ノトが10月27日、東京・豊洲PITで開催されたイベント『MIRAI TOKYO - Audiovisual Media Art Show』に出演した。音楽と映像、テクノロジーを駆使し、DJプレイの新たな可能性を感じさせるパフォーマンスで、約3100人のファンを魅了した。

 同イベントは、「“未来”という想像力が宇宙レベルで拡がりテクノロジーという創造力が“今日”という境界線でエレクトロニック・ミュージックの先端へ没入する」をコンセプトに開催。高精度の大型LEDビジョン、ライティングやサウドシステムを導入したオーディオ・ヴィジュアルで、出演アーティストそれぞれが魅せるパフォーマンスで盛り上げた。この日は、テクノと和楽器アーティストとのコラボによるプロジェクト・S.I.P.Sやテクノパーティ『ACCUTRON』のレジデントDJとして活躍するISHIJIMAのパフォーマンスでスタートし、紅一点のAalko aka Akiko Kiyamaが会場を温めた。

 続いて、2016年には映画『レヴェナント:蘇りし者』の音楽を坂本龍一、ブライス・デスナーと共同作曲し、『グラミー賞』や『ゴールデン・グローブ賞』などにノミネートされたドイツ出身のアルヴァ・ノト。美術の分野においても高い評価を得ており、音をヴィジュアルに変換するアルゴリズムを駆使した実験音楽に挑戦し続けている。“静と動”“自然”と“テクノロジー”が融合したの独特な空間を演出した。

 トリを飾ったリッチー・ホウティンは、世界ツアー中の最新プロジェクト『CLOSE - Spontaneity & Synchronicity』で、人間の創造性とテクノロジーを駆使したDJとライブの境界線に挑んだ。各機材に取り付けた無数のカメラで、DJプレイ中の様子を撮影し、巨大スクリーンにリアルタイムで投影。同プロジェクトは、アメリカ・カリフォルニアで開催の『Coachella 2017』を皮切りに、デトロイトで開催された『Movement Festival 2017』などの大型フェスで披露されてきた。これまでさまざまな音楽的アプローチでテクノシーンを牽引してきた彼が、日本では初披露となる大掛かりなセットでのパフォーマンスとあって、登場とともに大歓声が沸き起こった。

 極限までシンプル化されたフレーズからじわじわと観客をリズムに乗せ、さまざまな音が重なり合う精巧なサウンドで盛り上げていく。テクノジャンルの基本ともいえるミニマルテクノを世界的に広めた第一人者とあって、緩急ある圧巻のパフォーマンスで魅了した。また、さまざまな機材を巧みに操る様子を多角的に撮影した映像で、幻想的な空間を演出した。

 今回のイベントでは、即興で音を作る“ライブ”と“DJ”の境界線に挑戦した最新プロジェクトを披露したリッチー・ホウティン。一瞬たりとも見逃せない、まさに音楽とテクノロジーの融合したステージとなった。

提供元: コンフィデンス

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