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SEVENTEEN、2ヶ月連続ミリオンの快挙 “軍白期”でも揺るがない人気、13人が選んだ未来

 SEVENTEENが、“軍白期”のただ中でもその存在感を高めている。日本では2026年6月、7月と2ヶ月連続で日本レコード協会のゴールドディスク認定でミリオン認定を獲得。メンバーが順次兵役義務の履行期間に入るなか、13人が選んだのは2度目となる全員での再契約だった。デビューから11年。日本で積み上げてきた実績と現在の活動から、“空白”を次への布石に変えるSEVENTEENの強さと、13人が描く未来を考える。

(P)&(C)PLEDIS Entertainment

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2ヶ月連続ミリオン、数字が示すSEVENTEENの日本での強さ

 SEVENTEENは、2015年5月26日にPLEDIS Entertainment(現HYBE傘下)からデビューしたグループだ。S.COUPS・JEONGHAN・JOSHUA・JUN・HOSHI・WONWOO・WOOZI・THE 8・MINGYU・DK・SEUNGKWAN・VERNON・DINOの13人がVOCAL TEAM、HIPHOP TEAM、PERFORMANCE TEAMの3つのユニットを構成。楽曲制作から振付に至るまでメンバー自らが携わり、数々のヒット曲を生み出してきた。さらに、デビュー以来、脱退や活動休止によるメンバー変動が一度もなく、13人体制を守り続けてきたことも、K-POP業界において特筆すべき点である。

 そのSEVENTEENは今、大きな節目を迎えている。24年9月のJEONGHANが兵役義務の履行期間に入ったのを皮切りに、メンバーが順次入隊する“軍白期”(兵役義務の履行により空白が生まれる時期)に入った。26年4月4・5日に韓国・仁川アシアード主競技場でのワールドツアー『SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] ENCORE』最終公演も、当時、兵役義務の履行中だったJEONGHAN、WONWOO、HOSHI、WOOZIを除く9人で開催した。グループとしての活動が一時的に制限される“軍白期”は、多くのK-POPグループにとって活動の勢いをどう維持するかが問われる時期でもある。しかしSEVENTEENは、まさにこの“軍白期”真っ最中の今年7月に、13人全員での2度目の再契約という選択をしたのだ。

 その決断を考えるうえで見逃せないのが、日本で積み上げてきた実績だ。

 ひとつ目は、その動員力だ。23〜24年の『SEVENTEEN TOUR 'FOLLOW'』では、日本の5つのドーム12公演で約51万5000人を動員。24年のヤンマースタジアム長居(大阪)と日産スタジアム(神奈川)での日本初のスタジアム公演では、4公演で約25万4000人を集めた。そして25年11月から12月にかけて行われた日本ツアー『SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN』では、愛知・大阪・東京・福岡の4大ドームで全10公演を開催。兵役義務の履行中のメンバーを欠いた中でも、約42万人を動員。さらには2026年5月に東京ドームと京セラドーム大阪で開催されたファンミーティング『SEVENTEEN 2026 JAPAN FANMEETING 'YAKUSOKU'』では、4公演で約18万人を集めた。

 さらに、CDセールスの実績も見逃せない。日本レコード協会によるゴールドディスク認定において、2ヶ月連続のミリオン認定を受けたのだ。26年6月度の認定では、23年10月発売の11th Mini Album「SEVENTEENTH HEAVEN」がミリオン認定を獲得。SEVENTEENにとっては、23年1月度のJAPAN1st EP「DREAM」、同年7月度の10th Mini Album「FML」に続く3作品目。2010年代以降のK-POPアーティストとして史上最多となった。さらに、2000年代以降に韓国で発売されたオリジナルアルバムが日本でミリオン認定を受けたアーティストはSEVENTEENのみという快挙となった。

 26年7月度のゴールドディスク認定では、23年8月発売のJAPAN BEST ALBUM「ALWAYS YOURS」もミリオン認定を受けた。2ヶ月連続でのミリオン認定という、SEVENTEENにとって初めての記録となる。韓国発のオリジナルアルバムと、日本デビューからの軌跡を集めたベストアルバムという性格の異なる2作品が、月をまたいで揃ってミリオンの大台に乗ったことからも、SEVENTEENというブランドそのものへの支持の厚さがうかがえる。

「13人であり続ける」――2度目の全員再契約が示した未来

 2015年にデビューしたSEVENTEENは、6周年を迎えた21年に1回目の再契約を早期に締結している。多くのグループが直面する契約更新期に、脱退者を一人も出すことなく全員で乗り越えたという実績は、当時からグループの結束の強さを象徴する出来事だった。

 さらに26年、彼らは2度目の契約更新を迎える。4月に開催された『SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] ENCORE』は、前年9月の開幕から実に7ヶ月、14都市31公演・のべ90万人(オンライン・オフライン合算)を動員した大型ワールドツアーの締めくくりであると同時に、兵役期間による活動体制の一区切りを告げる公演となった。そのステージでリーダーのS.COUPSから発表されたのは、グループの「休止」ではなく、13人全員による2度目の再契約という未来への約束だった。

 印象的だったのは、その伝え方だ。S.COUPSは、この報告はまず自分たちの口からCARAT(ファン)に伝えるべきだと考えたという趣旨を語り、13人で話し合いを重ねた末の結論であることを丁寧に説明した。当日は兵役義務の履行中のJEONGHANとWONWOOも客席に駆けつけ、声援を送っていたという。S.COUPSは「同じ船に乗り、皆で漕いで進んでいく」と今後の歩みを表現し、「花が散った後に、さらに強い生命が生まれる」という言葉でSEVENTEENというグループを重ね合わせた。

 ここで重要なのは、この再契約が13人自身の意思として語られている点だ。SEVENTEENからは、メンバーと一緒なら成し遂げられないことはないという信念、そしてチームとしてさらに遠くへ進みたいという共通認識のもとで13人がともに歩むことに合意したという趣旨のコメントが伝えられた。ワールドスターとなった彼らなら、それぞれが個人としてのキャリアを描くことも、活動の場を広げることもできたはずのタイミングだ。それでもなお彼らは、「SEVENTEENであること」を選んだのだ。

 所属事務所も、今後グループ、ユニット、個人の活動を全面的に支援し、フルメンバーでの活動再開に向けた基盤を築いていく方針を示している。

 この再契約は、「今すぐ13人揃って活動を続ける」という宣言ではない。“軍白期”を挟んだうえで、「必ず13人で戻ってくる」という意志を、契約という形で示したものだ。13人が揃わない時期を、いずれ合流するための準備期間として位置づける――この発想があるからこそ、SEVENTEENは兵役期を“空白”ではなく“次への布石”とした。

(P)&(C)PLEDIS Entertainment

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“軍白期”を空白にしない ユニット・ソロで広がる13人の可能性

 13人が揃わない時期を、創作の幅を広げる時間へと転換させているのが、26年に相次いで始動したユニット・個人活動だ。

 JEONGHANの入隊以降、HxW(HOSHI、WOOZI)、CxM(S.COUPS、MINGYU)、DxS(DK、SEUNGKWAN)、V8(THE 8、VERNON)と続々とユニット活動を行っている。前述の『SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] ENCORE』以降は、DxSとV8がツアーを行っているが、デュオという最小単位のユニットでありながら、アジア主要地域で単独でアリーナ規模の公演を成立させる動員力を見せた。

 一方DINOは、CARATにも親しまれてきたサブキャラクター「Picheolin(ピチョリン)」として、1st Mini Album「吉 BOARD(Gilboard)」を8月3日にリリース。イ・ヒョンド、イ・ムンセら韓国音楽界のレジェンドとコラボし、SEVENTEENとは異なるカラーを打ち出した。

 同じようにメンバーそれぞれの活動領域を広げながらも、そのアプローチは全く異なる。この振れ幅の大きさこそ、SEVENTEENが「自主制作」を掲げてきたグループらしさの表れでもある。兵役という物理的な制約のなかで、13人全員が同じステージに立てない時期をどう過ごすか。その答えの一つが、メンバー一人ひとりが自分の個性を尖らせ、それぞれの現場でファンとの接点を保ち続けるという選択だった。空白を空白のままにせず、次に13人が揃うときのための「布石」に変えていく。そうした動き方の先に、「これからのSEVENTEEN」の姿が見えてくる。

再び13人が重なる日へ 止まらないSEVENTEENが描く未来

 その姿勢は、契約発表からわずか2ヶ月後にも見てとれた。6月20・21日、SEVENTEENは再契約発表の舞台となった仁川アシアード主競技場に再び戻り、『2026 SVT 10TH FAN MEETING〈SEVENTEEN in CARAT LAND〉』を開催した。兵役義務の履行中のメンバーを欠いた状態であっても、フルメンバーが揃う日をただ待つのではなく、その都度CARATと顔を合わせる場を作り続ける。この姿勢もまた、「軍白期を空白にしない」という再契約の精神を、形にした一つの答えだったのではないだろうか。

 では、この先SEVENTEENはどこへ向かうのか――。

 まず押さえておきたいのは、兵役義務の開始と解除が同時進行しているという現実だ。7月27日、PLEDIS EntertainmentはまずVERNONが8月20日から代替服務を開始し、続いてDKが9月8日に陸軍現役兵として入隊することを発表し、8月10日にはMINGYUが代替服務を開始、SEUNGKWANとDINOが陸軍軍楽隊として入隊することを同社が発表した。その一方で、最初に代替服務を開始したJEONGHANは、24年9月26日から社会服務要員として服務し、26年6月25日に召集解除を迎え、SEVENTEENの中で最も早く「復帰後」のフェーズに入った。

 その動き出しの早さは印象的だった。除隊からわずか1ヶ月余りで、JEONGHANは日本のテレビ番組『日曜日の初耳学』(8月2日放送、MBS/TBS系)にソウルからの中継で出演。召集解除から早々に日本のメディアにも姿を見せた。

 さらにJEONGHANは、10月にJOSHUAとのユニットデビューを控えている。これは、SVT LEADERS (S.COUPS、HOSHI、WOOZI)、BSS(SEUNGKWAN、DK、HOSHI)、JxW(JEONGHAN、 WONWOO)、HxW(HOSHI、WOOZI)、CxM(S.COUPS、MINGYU)、DxS(DK、SEUNGKWAN)、V8(VERNON、THE 8)に続く、SEVENTEENの8番目のサブユニットとなる。兵役から戻ったメンバーが、休む間もなく次の活動に踏み出しているという事実そのものが、SEVENTEENとして歩みを止めない姿勢の表れだ。

 そして、13人が再びステージに並ぶ日はいつになるのか――。

 現時点で最も有力なのは、2028年だ。JEONGHANは6月に兵役義務の履行を終えて復帰し、入隊中のWONWOO、WOOZI、HOSHIは27年に順次除隊予定。一方、VERNON、DINOに続き、MINGYU、DK、SEUNGKWANも順次入隊を予定している。全員の除隊が完了するのは28年前半の見通しだ。一方でS.COUPSは膝の負傷により兵役義務の履行の免除、JOSHUA、JUN、THE 8は外国国籍のため、兵役義務の対象外となっている。不在のメンバーはいるが、「SEVENTEENのメンバーとしての活動が完全に止まる日」は存在しない。

 2度目の再契約は、揃わない時間を耐えるためのものではなく、その時間をどう積み重ね、未来につなげていくかという決意の表れだったのだろう。“軍白期”の間も、ユニットやソロ活動によってSEVENTEENというブランドは途切れることなく進化を続ける。その先に、13人のフルメンバーで迎えるカムバックがある。それは、「再会」ではなく、「積み重ねてきた物語が再び一つになる瞬間」だ。デビューから11年、脱退者を出すことなく二度の全員再契約を実現した13人。その約束が果たされる日を、CARATはこれからも見届けていくことになる。

文・坂本ゆかり
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