安定の正常進化
プジョーのコンパクトSUV「2008」の最新モデルが日本に上陸。デザインのブラッシュアップを受けるとともに、機能面でも若干の進化を果たしている。1.5リッターディーゼルターボの「GT BlueHDi」に試乗した。
フロントマスクがより精悍に
プジョー2008の“新型”が日本でも2023年10月に発売になった。上に向かって広がる縦グリッド型グリルの中心に、ライオンの横顔が雄々しい2Dの新エンブレムを収めたフロントマスクは、上級モデルの「408」同様、とても精悍(せいかん)な印象を受ける。油断しているとフルモデルチェンジかと勘違いしそうなほどの変わりようだが、実際には2019年に登場した2代目2008のマイナーチェンジ版。フロントマスクだけを見ればビッグマイナーチェンジといったほうがいいかもしれない。
それにしても、マイナーチェンジの前後でこれだけ印象が変わるのには驚くばかりだ。ラジエーターグリルの上の部分がボディー同色になって、ボンネットが長く低く見えるようになり、同時にグリルがワイドになったおかげで、重厚さも増した印象である。よりシャープなデザインのヘッドライトと、“ライオンのかぎ爪”をイメージしたという3本のLEDデイタイムランニングライトの組み合わせも精悍さを際立たせていて、新しいマスクを手に入れた“百獣の王”が後ろから迫ってきたら、昼夜を問わずすぐに道を譲ってしまいそうだ。
マイナーチェンジだけにリアコンビネーションライトも新デザインが採用されるが、当然のことながら基本的なフォルムに変わりはない。ボディーサイズも、4305mmの全長と1770mmの全幅は同じ。一方、全高は旧型が1550mmだったのに対して、シャークフィンアンテナを採用したことで1580mmにアップ。見た目はいいが、立体駐車場を利用する機会が多い人には、なんとも悩ましい進化である。...