女性特有の悩みだからこそ!頼れる専門家の存在が必要に。さまざまなタイミングで誰もが頼るクリニック。ちゃんと決めているところ、ありますか?
レディースクリニックなみなみ
住所:東京都目黒区目黒1-6-17 Daiwa目黒スクエア1FTEL:3-5747-9330診察日:月・火・木・金9:00〜13:00/14:20〜19:20、土・日9:00〜13:00/14:20〜17:00休診日:祝https://naminamicl.jp
レディースクリニックなみなみ院長 叶谷愛弓先生東大産婦人科に入局後、長野県立こども病院、東大病院など複数の病院勤務を経て現クリニック院長に就任。最先端の治療を提供しつつ、さまざまな「なみ」がある女性の体調・人生を、その人自身が理解して受け入れられるような存在を目指す。
「かかりつけ医」のメリットとは
女性の日々の健康の悩みは月経に関連することが多いため、婦人科医のかかりつけ医をもつメリットは高いと考えます。婦人科医が悩み相談の入り口に立ち、そこから各科に振り分けると良いと思います。
医師の立場から考えるかかりつけ医を選ぶポイント
医師も人なので、馬が合うかどうかは大切かと思います。かかりつけ医は専門家というよりは日々の相談に乗るジェネラリスト。そもそも相談しにくい相手だとしたら、意味がないかもしれません。その点から、webのみで判断せず実際に受診して判断するしかないと思います。
近年、特に多い相談とおすすめの治療
20代の性交渉が初めての方から更年期以降や閉経後の方まで、性交痛に関するご相談が非常に増えています。痛みの原因は年齢や部位によって異なりますが「インティマレーザー」が有効な場合も多く、選択肢のひとつとして提案しています。
リクエストと先生の意見が違う場合は?
ご要望と医師の見解にズレがある際は、あらためて患者様のお話を丁寧にうかがい「何に最も困っているのか」を一緒に整理しながら、そのお悩みに寄り添った提案を心がけています。患者様自身が「本当に困っていること」に気づいていないこともあるため、対話を通じてその点を明確にしていくことが大切です。分からないことをそのままにせず、どんなことでも質問してください。そのほうがズレを早く修正できると思います。
記憶に残るエピソード
セカンドオピニオンについて
診断結果をもって再度ご相談いただくことは、正しい選択だと思います。特にクリニックでは1人の医師が診療を行っている場合が多く、私自身も他の医師の意見を参考にしたいと感じることがあります。治療は医師だけでなく、患者さまご自身の意思と理解があってこそより良い結果につながると思います。
「レディースクリニックなみなみ」の強みとは
当院では「インティマレーザー」というエネルギーデバイスを導入しており、尿失禁や萎縮性腟炎(GSM)、性交痛などに対して新しい治療アプローチが可能です。婦人科でこの機器を導入している施設はまだ限られており、当院ならではの強みといえます。さらに、私自身が周産期を専門としており院内には多くの助産師も在籍。産後の尿もれや腟のゆるみといった悩みにも専門的かつ丁寧に対応できます。
Mieru レディースクリニック
住所:東京都渋谷区神南1-15-9 YUASAビル4FTEL:03-6824-5386診察日:月・水10:00〜13:00/14:00〜18:00、木10:00〜13:00、金14:00〜18:00、土10:00〜13:00/14:00-17:00休診日:祝(日曜不定休)https://www.mieru-ladiesclinic.com
Mieru レディースクリニック院長兼理事長 柴田あずさ先生父の代から続く婦人科医院の後継として、渋谷にて現クリニックを開院。女性に負担なく気軽にケアを受けられる「日常の中でふっと立ち寄れるレディースクリニック」を目指す。
「かかりつけ医」のメリットとは
女性の一生には、月経・妊娠・出産・更年期・閉経など、さまざまなライフステージで体と心の変化があります。風邪をひいたときに内科に行くように、生理の悩みやおりものの変化、妊活、更年期の不調など、「ちょっと気になるから相談してみよう」と思える関係性があると安心です。特に定期的な子宮がん検診や性感染症のチェック、自費診療(ピル、HPVワクチン、フェムケアなど)についても継続的にフォローしてもらえるクリニックがあると、ご自身の健康管理がぐっと楽になります。
「Mieru レディースクリニック」の強みとは
当院は一般的な婦人科診療にとどまらず、フェムテックや抗加齢医学の視点を積極的に取り入れています。たとえば、デリケートゾーンケアや月経管理、腟ハイフなど最新のフェムテックを活用して日々の快適さをサポートしたり、プラセンタ注射やホルモン補充療法(HRT)などを適切に取り入れたり。「どこに相談したらいいか分からなかった」というさまざまな不調に、できる限り丁寧にアプローチしていきます。
セカンドオピニオンについて
多くの医師が共通の医学的根拠に基づいて診療しているため、9割ほどの医師はほぼ同じ内容の説明をしていることが多いです。ただし、説明のアプローチや話し方、声のトーン、雰囲気などは医師によって異なります。1度では理解しきれなかったり、不安が残ったりした場合に別の医師の意見を聞くことは、患者様の健康と安心のために大切なステップです。
記憶に残るエピソード
医師の立場から考えるかかりつけ医を選ぶポイント
リクエストと先生の意見が違う場合は?
たとえば過去にあった、49歳で低用量ピルの継続を強くご希望された方のケース。医学的には「禁忌」ではないものの年齢的に血栓症などのリスクが高くなるため、ガイドライン上は推奨されません。そのため、「今回はご希望に沿って処方しますが、50歳以上になるとピルは医学的に“禁忌”とされているため処方できません。それまでの間に、別の方法についても一緒に考えていきましょう」と応対しました。正確な情報を丁寧にお伝えし、最終的には患者様が納得し、選択できるようサポートします。
構成・文/長江悠祐子