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拡散者続出…当事者に10年後届いた『Yahoo!知恵袋』に胸熱、1300万件超え反響「これが理想のSNS」
自分の名前をネット検索したことで発覚 ユーザーが「質問主さんまで届け!」と自発的に拡散を
10年前、Yahoo知恵袋で僕を探してくれていた方へ。
— ザキオグラフ@ストフェス2024 (@zakiograph) May 8, 2024
あなたがPCの壁紙に使ってくれていた僕のイラストはこれです。
フルサイズをご希望でしたら返信下さい。 pic.twitter.com/h8scTUTLCn
――ユーザーの反響を見ていかがでしたか?
ザキオグラフさん こんなにも反響があると思っていなかったので、非常に驚いています。特定のコメントだけが印象に残ったということはありませんが、(私が積極的に拡散を申し出たわけではなかったのですが)数多くの方が、引用リポストで『質問主さんまで届け!』と、進んで拡散していただけたことが印象的でした。普通反応が多く寄せられると、そのうち1%程度は、誹謗中傷に近いリポストがあるものですが、今回そのようなリポストがほとんど無く、皆さんすごく優しく、協力的だったことも印象深いです。
――10年の時を経て、どのようなきっかけで『Yahoo!知恵袋』の投稿を知ったのでしょう?
ザキオグラフさん たまたま、興味本位で自分の名前をネット検索したことがきっかけでした。最近Xで『Grok』というAI機能が搭載されています。自分はサブスク利用者ではないため、『Grok』が利用できません。ネット検索をしたら、自分のことについて何らかの回答があるのかな…と思いました。それで、偶然『Yahoo!知恵袋』の書き込みが目に留まり、10年前に自分のことを探していた人物がいることを知りました。
『Yahoo!知恵袋』の投稿を見て「胸が熱くなった」 礼節を重んじる質問主と当事者の発言に賛辞も
ザキオグラフさん たしかに当時、自分が描いたキャラクターのイラストのうち、オリジナルデザインのものは、フリー画像としてホームページ上にアップしていました。ただ、当時はSNSというものがなく、利用者の反応を知ることがほとんどできませんでした。
――自分宛てへの投稿を見つけて、どのような気持ちでしたか?
ザキオグラフさん 『Yahoo!知恵袋』でこの書き込みを見つけた時、ホームページ上にアップしてから10年以上も経ってなお、自分のイラストを気に入ってくれていて、閉鎖した自分のサイトを探していてくれている人物がいることを知り、『自分の作品をまだ覚えていて、愛してくれている人がいるんだ…』と胸が熱くなりました。
――イラストはいつ頃の作品なのでしょうか?
ザキオグラフさん 大学生の頃、いまから23年ほど前に描いた作品です。その後、私が個人で管理していたホームページ『ザキオグラフ』にアップしたものです。ホームページは、以後数年間運営していましたが、プロバイダ変更とともに閉鎖してしまい、その後、家庭を持ったり仕事が忙しくなったりして、再開することはありませんでした。
――このイラストには、どのようなテーマや想いがあるのでしょうか?
ザキオグラフさん この作品は、タロットカードをモチーフにしていています。同じモチーフでいくつか描いたイラストの中の1つで、『世界』をテーマに描いたものです。『Adobe llustrator』のベクターデータを使用して、当時流行っていたポップなテイストで『異世界の住人との出会い』を表現しています。
――「投稿者に届くところを見届けたい」といったコメントも寄せられました。当事者が見つかった際には、どのような声をかけますか?
ザキオグラフさん 『長い間、僕のイラストを気に入ってくれて、ありがとう。そして、探してくれてありがとう』とお礼を言いたいです。
普段は実生活と同じ一定の礼儀礼節を持って投稿を…「ネット世界は思ったよりも、優しさで溢れている」
ザキオグラフさん 会社員として働く傍ら、余暇にコスプレ衣装を作ったり、DIY作業をしたりして過ごしています。コスプレについては、今のところ『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する『スタンド』と呼ばれる特殊能力のキャラクターを作っています。DIYについては、自宅の庭の外構や実家のリフォームを趣味でやったり…。一昨年には、DIYの作業をするための作業小屋を自分で建てました。
――Xでは、「知恵袋に書き込まれた方、作者ご本人、どちらも丁寧かつ真摯で心がホッコリする」という声が目立ちました。今回のような温かみのある出来事だけでなく、SNSでは誹謗中傷など、心無い声に傷つく方も多くいます。SNSとの向き合い方を教えてください。
ザキオグラフさん 私も、昨今のSNSは匿名性を利用して誹謗中傷や詐欺まがいの事案が横行したり、『非常に殺伐としたもの…』との印象が強かった。ですが、今回のポストに対する反応をみると、『案外ネット社会も捨てたものではないな…』『ネット世界は思ったよりも、優しさで溢れている…』と感動しました。SNSの向き合い方について、普段は特に意識しているわけではないのですが、不要なトラブルを避けるためにも、実生活の人付き合いと同じように、一定の礼儀礼節はわきまえるようにはしているつもりです。
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