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堀内賢雄、ブラッド・ピットの吹替を担当して25年「どれもこれも難しい」

堀内賢雄が選ぶブラッド・ピット作品ベスト3

――堀内さんが好きなブラッド・ピット作品は?

堀内『セブン』『12モンキーズ』『ファイト・クラブ』の3作品ですね。『ファイト・クラブ』の衝撃、『セブン』のラストシーン、『12モンキーズ』の目線、すべてが僕の中で悩みに悩み抜いて収録して、終わって、落ち込みと同時に充足感とこれからもっともっと頑張らないといけないな、と思い知らされた作品です。その後、たくさんの作品で吹替をやらせてもらっていますが、僕にとっては初期にやったこの3作品がベースになっている。

 僕が言うのもおこがましいけれど、ブラッド・ピット本人もそれぞれの作品で悩んでいたかもしれないという想いもあって。なんでこの役を選んだんだろう、と疑問に思うくらい、キャラクター性の強い役を演じていた。僕にとってもこんなの超えられないよ、と思うくらい、どれもハードルの高い作品でした。そうそう、今回のアクションは、『ファイト・クラブ』のアクションを超える量の多さでした。

 ブラッド・ピットという役者は、後ろに戻ることがない。これから先もいろんな役にチャレンジしていくと思うので、負けずについていけるように、僕も頑張らないといけないな、と思っています。

『セブン』(1995年)

ブラッド・ピット&モーガン・フリーマンの刑事コンビが連続猟奇殺人に挑むサイコ・サスペンス

 転任してきた若手刑事ミルズを迎えたのは、奇怪な殺人事件だった。肥満の巨漢が胃袋に食物を詰め込まれて惨殺されたのだ。ベテラン刑事のサマセットは、現場に残された文字から犯人のメッセージに感づく。それは、キリスト教の“7つの大罪”にちなんだ犯行が行われるというものだ。彼の読みどおりであれば計7回の連続殺人が起こることになる。サマセットとミルズは事件阻止に奔走するが、新たな犠牲者が次々と発生し…。重々しい緊張感のもと、主演コンビの名演とともに一気に衝撃の結末へ導かれる。サスペンスとカルト・ホラーの混ざり合う独特の世界を、類まれな映像センスで描き、デヴィッド・フィンチャー監督の出世作となった。

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:
ブラッド・ピット
モーガン・フリーマン
グウィネス・パルトロー
ジョン・C・マッギンレー
ケヴィン・スペイシー
ほか
アメリカ/127分/サスペンス

『12モンキーズ』(1995年)

ブラッド・ピットが狂気の怪演! イマジネーションの奇才テリー・ギリアム監督が描く衝撃の時空SF

 2035年の未来。1996年に蔓延した謎のウイルスによって人類の99%が死に至り、人々は地下で生活していた。科学者グループはウイルスの原因を探るため、囚人コールをタイム・トラベラーに選んで1996年へと送り込む。ところが彼は手違いで1990年に到着。そこでコールは精神病患者として扱われ収容されるが、危機一髪未来へ引き戻される。そして再び1996年の世界へ送り込まれるが…。物語の重要な鍵を握る精神病患者を怪演したブラッド・ピットは、ゴールデングローブ助演男優賞を受賞。

監督:テリー・ギリアム
出演:
ブルース・ウィリス
マデリーン・ストー
ブラッド・ピット
クリストファー・プラマー
ほか
アメリカ/130分/SF ・ サスペンス

『ファイト・クラブ』(1999年)

男の暴力衝動、破壊願望と生の実感を描く衝撃作! カリスマを演じるブラッド・ピットが圧巻

 生きる実感を得られず不眠症に悩まされる保険会社勤務のジャック。ある日、出張先の飛行機でタイラーというカリスマ性のある男と知り合い、彼の家で同居生活を送ることに。それから突然タイラーが「俺を力いっぱい殴れ」と言い出し、ジャックとタイラーは酒場の駐車場で殴り合う。そのうち見物人が増え始め、地下室で互いに殴り合う秘密組織“ファイトクラブ”が結成され…。ケンカ組織に関わった普通の男が暴力と狂気に支配されていく異色ドラマ。デヴィッド・フィンチャー監督が、過激な暴力シーンをエッジの効いた映像で描写。謎のキレ男をブラッド・ピットが怪演。

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:
エドワード・ノートン
ブラッド・ピット
ヘレナ・ボナム=カーター
ほか
アメリカ/140分/アクション・サスペンス・ドラマ

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