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草なぎ剛×白石和彌監督『碁盤斬り』 「いままでで一番かっこいい自分」に大満足

時代劇にはグローバルにつながれる要素がある

――新たに気づいた時代劇の魅力は?

白石歴史を研究されている方々によって新たな発見があったり、新しい事実が確認されたりしていて、いろいろ調べていくことが楽しかったですね。調べてわかっていることや長年時代劇が培ってきたものをベースにしつつも、最終的にはもはや誰も見ることのできない過去の世界なので、物語を最大限面白く見てもらうために大胆な嘘をつくこともできる。ファンタジーな世界として魅せることができるんですよね。それに、身分制度があった江戸時代を舞台にすると、現代にも通じる格差、ヒエラルキーの問題も潔く描ける。シンプルな作品づくりがしやすいと感じました。

――真田広之さんが手がけられた日本の戦国時代を描いたドラマ『SHOGUN 将軍』がアメリカで大ヒットしたように、本作も海外で受け入れてもらえるのではないかと思ったのですが…。

草なぎ僕も楽しんでもらえるんじゃないかと思う。“世界の白石”になりますよ!

白石“世界の白石”はともかく、海外の映画祭に参加すると、どこの国へ行ってもなんで日本人なのにサムライ映画をつくらないのか?と言われるんですよね。日本では若い世代が時代劇を見なくなって、あまりつくられなくなっているんだよね、と話すと、海外の人たちは日本のサムライや忍者の話をもっと見たい、って言ってくれる。世界に目を向ければ、時代劇のニーズはまだまだあると思いますね。
草なぎ時代劇にはグローバルにつながれる要素があるし、日本の若い世代の人たちにもっと見てもらいたいと思う。それには、この『碁盤斬り』のように面白い作品をつくることが大事で、僕は、自分で面白くないなと思った作品は人にすすめないけど、これは本当に面白いと思ってるから。テンションがあがりすぎて、あんまり言うと嘘っぽく聞こえるかもしれないけど、本当に満足のいく作品ができたと思っているんです。

 前半の静かに碁を打っているところから、事件が起きて「動」に変わっていくところが実に面白い。國村隼さん演じる源兵衛さん(萬屋源兵衛)と中川大志くん演じる弥吉の掛け合いがまるで落語の口演を見ているようなシーンもあって、新しい時代劇って感じもするんですよね。とにかく映画館に足を運んでいただけたら、損はさせない。きっと響くものがあると思います。

白石草なぎさんがおっしゃってくれたように、前半と後半で違う映画を見ているように感じてもらえるといいなと思っていました。それに、草なぎさん演じる格之進をはじめ、清原果耶さん演じる娘のお絹、國村さんの源兵衛さん、ほかどのキャラクターも生き様に美しさをはらんでいて、見ていると、心が洗われるんですよね。とはいえ、僕の作品はエンターテインメントなので、楽しんでいただけたらうれしいです。

――本作は、英語タイトル『BUSHIDO(ブシドウ)』として、4月に開催されたイタリアのウーディネ・ファーイースト映画祭で上映され、批評家により選出されるブラック・ドラゴン賞(Black Dragon Audience Award)を受賞。また、フランスでの配給も早々に決定。フランスの配給会社、ART HOUSE FILMS(アートハウス・フィルムズ)の代表を務めるEric Le Bot氏は「演出も俳優陣の芝居もとてもいい。この映画は侍映画の伝統を引き継いでおり、とてもエレガントでよくできている」とコメントを寄せている。

予告編

草なぎ剛
清原果耶 中川大志 奥野瑛太 音尾琢真 / 市村正親 立川談慶 中村優子
斎藤工 小泉今日子 / 國村隼

監督:白石和彌
脚本:加藤正人
音楽:阿部海太郎
小説 「碁盤斬り 柳田格之進異聞」加藤正人 著(文春文庫)
配給:キノフィルムズ
(C)2024「碁盤斬り」製作委員会

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