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【野村不動産】「花粉どころじゃない!」日本の森が危ない、“ウッドショック”で潮目が変わった? 荒廃した森林に民間企業が挑む
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「つなぐ森」で生産した山葵を副原料に使用した「庭のホテル 東京」のオリジナルクラフトビール
消費者にも多くのメリット、「循環が進めば花粉が出にくい森になる」
「つなぐ森」内の山葵田
ちなみに、人工林の問題のひとつ、花粉症についてだが、現在、東京都は小花粉スギを植える「花粉の少ない森づくり運動」を進行中。「つなぐ森」でも、伐採した後は小花粉スギを中心に植樹する予定で 、「循環が進めば花粉が出にくい森になる」とのこと。花粉症に悩む都心部の人にとってはこれだけでも朗報だが、森を守ることは我々の水源を守り、災害を防ぎ、木材で収益を生んで雇用を増やす…と、消費者側にも多大なるメリットがあると言えるだろう。
「前述のとおり、問題は奥多摩だけでなく、全国で起きていることです。自治体のみなさんの尽力に加えて、民間企業だからこそできることもあるのではないかと考えていて。ただ、我々だけでは日本の森全部をカバーできるわけではないので、『つなぐ森』がモデルケースとなり、同じような取り組みが増えたらいいなと思います」
森の環境保全というと、アフリカや東南アジアなどの開発途上国の人口増加による森林伐採など、地球規模の大きな問題を思い浮かべがち。「遠い話だ」と思ってしまうかもしれないが、実は私たちのすぐそばにあり、生活に直結する身近な問題だった。奥多摩だけでなく、日本全体の森林に「つなぐ森」の取り組みが拡がっていくことを期待したい。
■「森を、つなぐ」東京プロジェクト(外部サイト)
(文:河上いつ子)