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タバコのポイ捨ては罰金や罪になる?火事や環境問題にもつながる行為!絶対やめよう
この記事では、タバコのポイ捨てをやめるべき理由を述べるとともに、法律や罰則の内容を詳しく紹介します。加害者の視点と被害者の視点から解説するため、喫煙者だけではなくポイ捨て被害に悩まされている人も参考にしてください。
タバコのポイ捨ては迷惑行為!
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バレないからといって排水溝に捨てたとしても、そこに溜まっているゴミが燃えてしまう恐れもあります。
また火事のリスク以外にも、環境問題に影響を与えてしまうケースも考えられます。双方の問題について、より具体的に説明しましょう。
火事や焼損の原因となる
そのうち道路でのタバコ火災は113件発生しており、出火箇所全体のうち17.1%を占めます。居室での発生率(18.9%)とほとんど差がないことからも、屋外が出火箇所になるケースも決して少なくないといえます。なお公園でのタバコ火災は、令和5年中に25件発生しており、全体の3.8%となっています。
屋外でタバコ火災が起こる原因として挙げられるのは、ゴミくず・街路樹・落葉・立木の焼損です。またごみ集積場へのポイ捨ても、火事(ボヤ)につながることがあります。
万が一、実際に火事を起こしてしまうと、失火罪(50万円以下の罰金)に問われるリスクが高まります。単なる失火は基本的に罪には問われませんが、タバコのポイ捨てに関しては重過失にあたることが多く、失火罪の対象になりやすいでしょう。
さらに「高確率で火災が発生する」と判断できる場所に投げ捨てた場合、より罪の重い放火罪に問われる可能性もあります。
吸い殻は環境問題への影響
特にタバコのフィルターはプラスチックで作られており、自然分解しにくいのが特徴です。仮に側溝へポイ捨てしたとしても、有害物質が川や海へ流れ出ることも考えられます。川や海の生物が有害物質を取り入れてしまい、死亡するリスクも高まるわけです。
このような問題は川や海の生物だけではなく、陸の生物にも影響が出てしまいます。鳥や猫といった生物が、有害物質を含んでいる植物または魚を食べてしまうことも考えられるためです。私たち人間も川や海の生物を食材の一つとしており、その影響は無視できません。
このようにタバコのポイ捨ては、場合によっては食物連鎖にも影響を与えてしまいます。自然界を守るうえでも、適切に処分しなければなりません。
見た目も汚くなり人に迷惑をかける
また道端に捨てられている吸い殻を、子どもが誤って食べてしまう恐れもあります。有害物質が多分に含まれているタバコを子どもが誤飲すれば、当然ながら身体に危害が及んでしまいます。
路上にポイ捨てされたタバコは、清掃スタッフやボランティア団体、心の優しい人が代わりに処分しています。このような人々の好意に甘えるのではなく、自分で吸ったタバコは責任を持って適切な方法で処分しなければなりません。
そもそも喫煙者の最低限のマナー
タバコに関する制限も増え、喫煙スペースがなくなってしまうケースも考えられます。一部のルールを守らない人が原因で、喫煙者全員に制限がかかることもあるでしょう。これからもタバコを楽しみたいのであれば、一人ひとりの心がけが大切です。
タバコのポイ捨てが罪・罰金になる可能性も
・軽犯罪法
・道路交通法
・産業廃棄物処理法
・自治体が定めた条例
仮に法律違反で起訴されて、有罪判決が確定すると前科になります。たとえ数万円程度の罰金刑だったとしても、前科が付くと自身の信用や履歴に傷がついてしまうでしょう。今後の仕事や就職活動にも、悪影響が及びかねません。それぞれの法令において、どのような罰則が科せられるかを解説します。
1.軽犯罪法違反
処罰の内容は、拘留または科料です。拘留とは1日〜30日未満で被告人を刑事施設に収容する罰則、科料は1,000円〜1万円未満の金銭の徴収を指します。罰金と性質が似ていますが、1万円以上の徴収であれば罰金(1万円以下の減額もできる)、1万円未満の徴収が科料に分類されると考えてください。
懲役刑や罰金刑と比較すれば拘留や科料は刑が軽いといえますが、刑事罰には変わりなく、有罪判決が下されたら前科が付きます。有罪判決の履歴として残ってしまうため、決して甘く見てはいけません。
2.道路交通法違反
主に適用されうるのは、道路交通法第76条4項の4号や5号違反です。4号は、人もしくは車両を傷つける恐れのあるものを投げてはいけないと定めた規定です。5号では、車を運転中に外へ物を投げる行為について禁じています。
法定刑は、いずれも5万円以下の罰金です(道路交通法第120条の10号)。仮にポイ捨てしているところを警察が目撃し、呼び止められたとしても逮捕に至る可能性は低いといえます。ただし名前や住所を警察に明かさず逃走を図るなど、悪質と見なされた場合は現行犯逮捕されることも考えられます。また、ポイ捨て行為の繰り返しなどが認められれば、有罪判決も下されかねません。
3.廃棄物処理法違反
廃棄物処理法における「廃棄物」とは、産業廃棄物のみを指すわけではありません。粗大ゴミや家庭から出たゴミ、タバコの吸い殻も含まれます。
基本的に初犯であれば、いきなり5年の懲役や1,000万円の罰金を科せられる確率は低いでしょう。しかし前科があり、何度も繰り返し同じ犯行を繰り返したりすると、刑も重くなる傾向にあります。
4.自治体の条例違反
たとえば神奈川県川崎市では、条例で「散乱防止重点区域」が定められています。こちらの区域でポイ捨てをし、注意や指導にも従わない場合の罰則は2,000円の過料です。千葉市においても、屋外の公共スペースでタバコをポイ捨てすると、2,000円以下の過料が科せられます。
過料とは行政罰(秩序罰)の一種であり、条例では5万円以下に設定されるのが基本です。科料と読み方が同じですが、過料は刑事罰ではないので前科が付きません。
タバコのポイ捨てにまつわるよくある質問
仮に自分が被害者となった場合、加害者に注意しただけでトラブルを解決するのは難しいでしょう。基本的には警察や弁護士などの第三者を間に挟みつつ、対策を講じなければなりません。実際に逮捕された事例があるのかも踏まえ、トラブルを解決するための参考にしてください。
家の前や敷地内でポイ捨てをされた!警察に通報できる?
緊急性が高くない場合、警察相談専用番号である「#9110」への連絡がおすすめです。すでに犯人が判明しており、決定的な証拠を押さえている場合は、相手の住所あてに内容証明郵便を送付するとより危機感を与えられます。
タバコのポイ捨てをやめさせる方法・対策はある?
ほかにも、玄関近くへの防犯カメラの設置もおすすめです。毎日24時間家の周りを監視できるため、犯人の特定にもつながります。警察に客観的な証拠として提出すれば、相談もスムーズに進みやすくなります。
これらの手段を用いても解決しない場合は、調査のプロである探偵事務所や弁護士事務所に相談するのも効果的です。特に弁護士であれば、法的な観点からアドバイスをもらえるといった強みもあります。
タバコのポイ捨てで実際に逮捕された事例はある?
現場となった美里町北十条の町道では、数年前よりゴミの大量放棄が問題視されていました。タバコの吸い殻だけではなく、乾電池や生活ゴミも投棄されていたとのことです。相談を受けていた警察署員が張り込みしていたところ、男性の行為を目撃したため逮捕に至ります。
ほかにも福岡県北九州市門司区で、2022年2月上旬から下旬にかけて86本のタバコをポイ捨てした会社員男性(50代)が書類送検された事例もあります。この書類送検に一役買ったのが、ボランティア活動に努めていた男性住民(74)でした。
当該住民は不法投棄と記されたペットボトルを用意し、捨てられたタバコの吸い殻を回収していました。この情報をもとに警察署が動き、会社員男性の書類送検につながったとのことです。
ポイ捨て=空き巣犯によるマーキングの可能性も!?
そのためポイ捨てされたタバコを発見したら、まずは証拠として写真を撮影しましょう。記録する際には、具体的な日付も残します。写真を撮影したあとは、防犯対策としてタバコをすぐに処分したほうが賢明です。玄関などに監視カメラを設置しつつ、ほかにもマーキングされた形跡がないか確認しましょう。
撮影した写真は、一度警察に見せるようにしてください。マーキングした人物がいきなり逮捕される確率は低いものの、見回りを強化してくれることがあります。
まとめ
反対に自分がタバコのポイ捨ての被害に遭っていたら、警察へ相談するのがおすすめです。単なるいたずら目的ではなく、空き巣犯にマークされている恐れもあります。タバコのポイ捨てを甘く考えず、入念に防犯対策することが大切です。
著者 やまとの
セールスライター兼SEOライター。企業サイトのコラムを手掛けるほか、資格試験や就職試験に関するWebサイトを運営している。
大学卒業後は公務員試験に合格後、市役所の福祉課に勤務。法律や財政の勉強をした後、ライターとして独立。
市役所時代の経験を生かしつつ「法律」「経済」の観点から幅広いテーマのコラムを作成するのを得意とする。
これまでも多くの企業の温泉や医療機器、法律に直接関連する記事を執筆した経験あり。
20 歳未満の者の喫煙は、法律で禁じられています。