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治すこともできない…四肢麻痺を抱えながら全力で生きる柴犬の姿に76万回再生「大切にされているのが伝わってきます」「愛そのものです」
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「安楽死レベルの状態と言われました」四肢麻痺がある柴犬をお世話することを決意
「体がうまく使えず、いつも不安そうな表情で、ほかの犬とも関わらずに部屋の隅に1人でいました。人にも積極的に寄ってくることはなく、今よりもっとキツい、目が吊り上がっているような顔つきをしていました」
――預かることになった経緯は?
「ボランティアで施設に通っているとき、障害の子たちがいるお部屋にいたしゅんのお世話に入りました。掃除やケアを終わらせて次の子たちのお部屋に向かう際、『しゅん、また来るからね』と毎回声をかけていたのですが、しゅんは振り返ることもなく、いつも淋しそうな後ろ姿をしていました」
――それはせつなくなりますね。
「その姿を見ながらお部屋を後にするのがつらくて、施設の代表に『しゅんを自宅に連れて帰って、お世話をしたい』とお願いしました。そのときのしゅんは、人間にも期待をせず、全てを諦めているようでした。今でもその後ろ姿が頭から離れません。あの姿を見ているから、今の姿を見られて幸せです」
四肢麻痺という障害を抱えている柴犬のしゅんくん(Instagram/@maririn_77より)
「全国的に有名な整形の専門獣医師の元も訪ねましたが、手術不可で治すことはできませんでした。安楽死レベルの状態であると言われました。この状態とうまく付き合っていくことが、しゅんの生きる道になります」
――そんなに大変な状態なのですね。
「首を固定すると前脚も全く動かなくなるので、車椅子の使用も難しい。しゅんに合った形も試行錯誤したのですが、しゅんが起き上がっているのは、なんとかバランスを保って座っている状態なので、何かに乗って自分で動くことなどはとてもできないです」
――普段の生活はどうしているのでしょうか?
「『自分でやる!』を意識しているので、普段はあまり手を出しすぎないようにしています。シェルターにいたときは、食事も人間が食べさせていましたが、しゅんの顔の高さに合ったフードスタンドを入手したので、水もご飯も自分で移動して自分で食べます。生活している場所には、足が擦りむけないように大きめのラグを敷き、しゅんが自由に動けるようにしています。オムツを履いていますが、トイレも自分で移動して行きます」
「純粋に生きようとする力をサポートしたい」 障害を持った動物たちに対する想い
四肢麻痺という障害を抱えている柴犬のしゅんくん(Instagram/@maririn_77より)
「手が出せない、逃げられないので、嫌なことに対してはお口が出ます。でも、以前のように本気で噛んでくることはなく、『嫌だよー』と歯を当てる程度です。犬も近づいてくると嫌がります。ひっくり返ったり倒されたりするのが怖いので、『それ以上は近寄るな!』と先に言っている感じです」
――人間に対しては?
「噛んだらいけないので、あまりほかの人には近づけないようにしていますが、私には甘えん坊になりました。慣れている人には、自分から寄って行くようになりました」
――しゅんくんはどんなことが好きなのですか?
「自分で体が掻けないので、ガシガシとブラッシングをしてもらうことが好きです。あと、とにかく膝枕をされたいようで、私が床に座った瞬間にどこからでも一生懸命にやって来ます。お散歩に行っても膝にダイブしてきます。せっかく散歩に出たので、私はお外を楽しんでほしいのですが…」
四肢麻痺という障害を抱えている柴犬のしゅんくん(Instagram/@maririn_77より)
「私は医療では治せない障害を持った子たちと暮らしていますが、動物は自分の体がほかの子と違うと比べたり、未来を考えて不安になったりはしないです。今を全力で生きています。病院で治せないから諦めるのではなく、できることをなんでも挑戦していこうと思っています。そのおかげで自然治癒力が上がり、今ではみんな病気知らずです!(先天性の病気以外)」
――彼らとの生活で幸せを感じる瞬間は?
「純粋にただ生きようとする力を、自分にできることでサポートしていきたい。一番の幸せは、できなかったことができるようになったり、暗い子が明るくなったり、ボロボロだった子がピカピカな笑顔で幸せになったりする姿を見られたときです」
――しゅんくんは、今は幸せに暮らしていますが、改めて思うことはありますか?
「しゅんにはひとりっ子で見てもらえる里親さんが必要だと思い、何年も里親探しをしてきました。私にはほかの子たちもいますし、これからもたくさんの子を保護していくと決めています。だから、しゅんには私ではなく、両手を差し出してくれる方がいいと思っていました」
――そうだったのですね。
「私はほかの子たちのお世話にも追われて、いつも片手、または片手すら空いていなくて、しゅんに呼ばれても『ちょっと待ってー!』が当たり前です。だから、私が里親になったらしゅんが可哀想だと思っていました。でも、『しゅんは私がいいんだ!』と思えました。しゅんがそれでも『私のことがいい!』と言ってくれていると思えたので、自分の子にする決心がつき、預かりっ子から私の子になりました」