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横浜流星×広瀬すず『汝、星のごとく』15年を生き抜いた対照的なアプローチ
体重をコントロールした横浜、「途中から意識するのをやめた」広瀬
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横浜流星、広瀬すず(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.
凪良ゆうが2022年に発表した同名小説を映画化した本作は、瀬戸内の島で出会った高校生の櫂(横浜)と暁海(広瀬)が、互いを心の支えとしながら、やがてそれぞれの人生を歩んでいく15年間を描く。夢を追って上京する櫂と、家族のために島に残る暁海。離れてはすれ違い、それでも互いを思い続ける2人の愛と選択を描いた物語だ。
2人に話を聞くと、同じ15年間を演じながら、そのアプローチは対照的だったことが見えてきた。横浜は体重をコントロールして時間の経過を目に見える形でも表現しようとした一方、広瀬は「ずっとこの島に居続ける、存在し続けるのが暁海」と捉え、途中から変化を意識することをやめたという。
映画『汝、星のごとく』(公開中)(C)2026「汝、星のごとく」製作委員会 (C)凪良ゆう/講談社
「凪良先生が紡ぐ言葉から思い描いていた瀬戸内の景色が、実際に目の前に広がっていました。海に浮かぶ島々や空の表情は時間によって変わっていくので、その時にしか撮れないものが確実に映像に残っていると思います。穏やかな海、流れる時間、空気、そのすべてが我々の芝居を引き出してくれました」
映画『汝、星のごとく』(公開中)(C)2026「汝、星のごとく」製作委員会 (C)凪良ゆう/講談社
「その瞬間瞬間の景色だったり、時間の流れ方だったり、島でしか感じられない世界をちゃんと実感しながらお芝居できたのは、すごく贅沢な時間だったと思います」
完成した映像には「ムシムシした感じ」まで残っているといい、「島という限られた世界で暮らしている、その閉じた感じも含めて、生活の匂いまで漂ってきそうなくらい、その土地の空気が映っていると思います」と振り返った。
映画『汝、星のごとく』(公開中)(C)2026「汝、星のごとく」製作委員会 (C)凪良ゆう/講談社
横浜は「普通に生きていても15年という月日は、しかも高校生からの15年は、人生が大きく変わる時期でもある」と語る。
「美しいけど残酷な時間じゃないですか。傷を負ったり、得るものもあれば、気づかないうちに失うものもあって。そういう繊細な部分はすごく大切にしていました」
内面だけで15年間を表現するのではなく、外見からも時間の流れが伝わるようにした。高校時代を演じる際には「あどけなさを残すため」に体重を増やし、その後も櫂の人生に合わせて身体を変化させていった。
「東京に出て洗練されていくにつれて少しずつ削ぎ落としていくなど、体重は自分の中でコントロールしていました。心の変化だけではなく、見た目からも時間の経過が伝わるようにということを意識していました」
映画『汝、星のごとく』(公開中)(C)2026「汝、星のごとく」製作委員会 (C)凪良ゆう/講談社
「ずっとこの島に居続ける、存在し続けるのが暁海だなと思って、途中から意識するのをやめようと思いました」
広瀬は、年齢ごとの変化を自分の芝居だけで作り込むのではなく、ヘアメイクや衣装が作る外見の変化を信頼したという。
「プロのメイクさんや衣装部さんたちが、監督と話し合って作ってくださったものを信じていました。そういうベースがあったので、ちょっとした変化だけでも全然違って見えるだろうなって。だから役作りとしては、15年という時間の変化をそこまで意識していなかったんです」
その話を聞いた横浜は、「逆に今、納得しました」と反応。広瀬が年齢による見た目の変化をスタッフに委ねたからこそ、島に居続ける暁海の「変わらなさ」が自然に生まれていたことに感嘆した。
映画『汝、星のごとく』(公開中)(C)2026「汝、星のごとく」製作委員会 (C)凪良ゆう/講談社