アニメ&ゲーム カテゴリ
オリコンニュース

「ガンプラがこんなにリアルになった!」驚くべきビフォーアフターにSNS賞賛…モデラー必見、技術力アップに必要なものとは?

「ディテールアップ」の魅力は「自分の積み重ねがビフォーアフターになるところ」

――ガンプラのディテールアップのビフォーアフターを比較した写真が、SNSでバズっていました。過去作かと思うのですが、この反響をどのように受け止めていますか?
PECO自分が投稿したプラモデルの写真や動画に反響をいただけるのは、本当にプラモ作りのやる気にもなりますし、投稿して良かったなという気持ちでいっぱいになります。HGが好きで、ずっとコツコツ作り続けてきたのですが、いつの間にか頭部を作っては比較写真を投稿して、胸部を作っては比較写真を投稿して、という感じになっていきました。そんな自分のガンプラを見ていただけるのは本当にうれしいです。

――一見して分かる素晴らしい技術ですが、そもそも本格的にガンプラ制作を始めたのは、なにかきっかけがあったのですか?
PECO小学生の頃から少し作っていたのですが、本格的に作り始めたのはアニメ『ビルドファイターズトライ』を観てからでした。劇中で主人公やライバルたちがこだわりを持って作っているのを観て「自分もガンプラの作り込みをしたい!」と思ったのが始まりです。

――さまざまな作風があるなかで、ディテールアップにハマったきっかけは?
PECOウェザリングやカラーリングを変えるのもすごく好きなのですが、いつの間にかディテールアップにハマっていったという感じです。元のキットとどれくらい変わったのかが自分で分かりやすいという点、「ここはこんな風に手を加えたな」とか「ここ大変だったな」と、自分の積み重ねがビフォーアフターになるところが、1番楽しくて、1番の魅力ですね。

――確かに、ウェザリングやカラー変更に比べると、派手さはないながらも、すごさがしっかりと伝わるのがディテールアップですね。写真のような作品を制作したいと思っていながら、どこからはじめていいのか、どうすればいいのかわからないモデラーさんも多いかと思いますので、本作がどのように作られているのか、解説をお願いできますか?
PECO手前味噌で恐縮なのですが、自分が主に行っていることを説明させていただくと、「デザインナイフで切り込んで凹凸をつける」→「シャープにしたい箇所をナイフで削いで鋭くする」→「フリーハンドでナイフを使ってラインの下書きをする」→「引いたラインに沿ってチゼルで彫る」→「さまざまな厚さのプラ板を接着する」→「0.5mm ピンバイスで穴モールドを付ける」という感じです。この工程の組み合わせで、自分好みのデザインに変えていくというイメージです。その後、塗装をして赤のアクセントやデカールを貼って…という流れで行っています。

心理的負担を軽く、「できるだけ気楽に作る」が一番のポイント

――これだけ精密な“彫り”もフリーハンドなんですか?
PECO自分のやりやすいやり方を模索したところ、いつの間にかフリーハンドに落ち着いていました。スジ彫りをする時にガイドテープを貼ってもどうしても手汗で取れてしまうので、ガイドがなくてもやれないかなと思っていた時に「スジ彫りはデザインナイフでアタリを付けると良いよ」というのを耳にして、それをそのまま下書きとして線を引いてみたところから始まりました。まだまだ線がガタガタなのでもっと真っすぐに引けるように今も試行錯誤の真っ只中です(汗)。

――フリーハンドで行うときどのような点に注意していますか?
PECO「力まないで少しずつ」というのを意識しています。デザインナイフで線を引く時も、パーツを削いでいく時も力んで深く行かないように力加減を調節して行っています。鋭い工具を扱う際は、ケガの防止に左手にグローブを付けるようにしています。

――YouTubeの「PECO’s MODELING」チャンネルで制作工程を公開されていますが、実際に見ると素晴らしい技術ですね。
PECO見ていただいてありがとうございます。もともとインスタグラムにガンプラの写真を投稿していたのですが、海外の方に「YouTubeやらないの?」と言ってもらったのをきっかけに始めました。そこでスジ彫りなどの様子も動画で投稿していくと、「フリーハンドでやってるの?」という反応をいただいた時に、「自分の制作の特徴ってフリーハンドなんだ」と気が付きました。制作している時間は机に向かってひとりで黙々と進めているので、この時間の内容を自分以外知らないというのが、なんだかもったいないような気もして動画を撮っています。頑張って作った時間や空間が、自分だけでなく誰かの目にも止まればという思いで動画投稿をしています。
――動画公開することで、技術の伝承につながり、ガンプラモデラーの技術力アップにも大きく貢献していると思います。こと「ディテールアップ」において、モデラーはどのようなことに注意して行けばいいと思いますか? また、一番重要なことはどんなことですか?
PECOモデラーの方の数だけ作り方や、作りたい完成図があると思います。なのでご参考までに自分が制作している時に気を付けていることをお伝えさせていただくと、「できるだけ気楽に作る」です。

――なるほど、その心は?
PECOこれはガンプラ以外にも言えることなのですが、何か物を作る時や行動する時、「ここはこうしなきゃ…」とか「ここでこれをしないのはダメなんじゃ…」という考えが浮かんでしまいます。そうすると「こうしたい」から「やらなきゃ」に変わってしまって苦しくなってしまいます。負担にならないよう自分のやりやすいやり方、自分の好きな感じで続けていくのが一番積み重ねになるのかな〜と思っています。「気楽に作ること」と「ケガをしないこと」。そして「毎日少しずつでも続けること」を大事にしています。

――まさに「好きこそものの上手なれ」ですね。PECOさんが言うこの言葉には説得力があります。では最後に、ご自身にとって「ガンプラ」とは?
PECOずっと無趣味だった自分に初めて出てきてくれた夢中になって続けられる「道」です。フリーハンドで作り続けて、ガタガタしていた道も、少しずつ少しずつ真っすぐに引けるようになって自分の「道」になってきたんだと思います。今後も自分の中にある理想の“ガンプラ像”を胸に、コツコツと頑張って自分の世界で歩いていきますので、応援いただけましたら幸いです。最後になりますが、皆様のより良いプラモデルライフを!!

求人特集

求人検索

 を検索