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麻辣湯からサラダまで…"料理をしたくない"マインド加熱? 「ヨーグルトのワンボウルレシピ」3選
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腸活!ヨーグルト仕立ての汁なし麻辣春雨(写真提供:森永乳業)
共働き1,300万世帯時代、レシピ依頼の9割が"時短"
森永乳業マーケティング本部ヨーグルト・デザート事業部の渡邉奈央子氏 (C)oricon ME inc.
総務省「労働力調査」では、共働き世帯はこの10年で100万世帯以上増え、1,300万世帯規模に達している。森永乳業マーケティング本部の渡邉奈央子氏は、こうした社会構造の変化がレシピニーズの背景にあると指摘する。
「時短だったり健康感といったところが背景にあると思っていて、その裏には共働き世帯の増加があります。男女ともに仕事と家事を両立しなければならない。生活する時間に余裕がないという状況がベースにあると考えています」(渡邉氏)
年間150件以上もの商品レシピを開発している、同社研究本部フードソリューション研究所アプリケーション研究室の櫻田伸之氏も、レシピ作りの傾向として「“時短・簡便”が8〜9割を占めている」と実情を話す。
「僕たちは生活者の方に自社商品をうまく活用いただくためのレシピを開発していますが、マーケティング部門などから受ける依頼は、8〜9割が“時短・簡便”をテーマとしています。もちろん、レシピを見て料理される方が求めているのは手軽さだけではなく、手間をかけて料理を作りたいという場合もあると思っていますが、タイパが重視されるトレンドがあるので、洗い物や調理工程そのものを減らしたいという声も多く聞かれるのが現状です」(櫻田氏)
「料理をしなくなった」暮らしにフィット? 加熱を避けるビフィズス菌のヨーグルトレシピ
森永乳業研究本部フードソリューション研究所アプリケーション研究室の櫻田伸之氏 (C)oricon ME inc.
「ビフィズス菌は一般的に酸や酸素にそれほど強くなく、熱にも弱いので、摂取したい方にはあまり加熱をお勧めしていません。50度を超えると徐々に死滅し始めてしまうので、レシピを依頼するときも、あまり熱を加えていないレシピの方がビフィズス菌の摂取には向いていると考え、お願いすることが多いです」(渡邉氏)
つまり、ビフィズス菌の機能を活かすレシピは必然的に非加熱・省工程になる。それが結果として、"火を使いたくない""洗い物を増やしたくない"という生活者のニーズと自然に一致している。
手軽さだけでなく、ヨーグルトそのものの"守備範囲の広さ"も、レシピの幅を後押ししている。「ヨーグルトは発酵食品なのでとても複雑な味わいなんです。原材料はただの生乳と乳製品というシンプルなものなのに、味わいはとても複雑で、その分どんなソースやタレにも相性がいい。レシピのなかで、調味料として使われる頻度も増えてきました。日本にはヨーグルトのほかにも発酵文化がたくさんありますから、馴染みやすいと思います」(櫻田氏)。
実際、麻辣湯のような辛味の強いレシピにもヨーグルトは違和感なく溶け込んでいる。ヨーグルトのほどよい酸味がスパイスと調和し、辛さの中にもさっぱりとした後味が楽しめる。ヨーグルトには辛味を和らげる役割もあるため、市販の麻辣湯が辛くて食べられない人にも向いているという。
炭水化物だけになりがちな夏の食事、幅を広げる“ボウル”レシピ
「グリークヨーグルトボール」(外部サイト)
「グリークヨーグルトボウル〜水切りヨーグルト〜」は、「水切りしてもいいですが、水切りの加減を調節すれば、いろいろな固さを楽しめます」(櫻田氏)。
「腸活!ヨーグルト仕立ての汁なし麻辣春雨」(外部サイト)
「水菜とこんにゃくサラダ」(外部サイト)
夏場の栄養面についても、渡邉氏は注意を促す。「炭水化物に偏った食事をとり続けると、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足しがちになり、疲労や体調不良につながる可能性があります」。高タンパクなギリシャヨーグルトは、そうした偏りを補う選択肢の一つになるという。
料理という行為そのものから距離を置き始めた生活者に、企業としてどこまで寄り添えるのかが今後の鍵になるのかもしれない。「僕たちは、いろんなレシピを準備しているので、自分が取れていない栄養を、それぞれ見つけて取ってもらえたら嬉しいです」(櫻田氏)。"加熱しない"という制約から生まれたレシピ群は、料理をしたくない時代の、受け皿になろうとしている。