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「低糖質」「高たんぱく」でも要注意? 管理栄養士が「スーパーで買わない食品5選」その理由とは?
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監修者 管理栄養士・林安津美さん
大学卒業後、JAあいち厚生連に入職。37年間、病院の管理栄養士として勤務、その間豊田厚生病院・安城更生病院の技師長として17年間在籍。病態栄養専門管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・腎臓病療養指導士・がん病態栄養専門管理栄養士・和漢薬膳師等の資格を生かし、現在はたいや内科クリニックで患者に寄り添った医療を届けている。
たいや内科クリニック:https://taiya-naika.com
スーパーで食品を選ぶときのチェックポイント
まず確認したいのが【原材料表示】です。原則として使用量の多いものから順番に表示されているため、最初の数項目を見るだけでも、その食品に何が多く使われているのかが分かります。似た商品で迷ったときは、原材料表示を比較し、できるだけシンプルなものを選ぶこともあります。
【栄養成分表示】では、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量を確認します。特に注意したいのが表示単位です。「100g当たり」「1個当たり」「1包装当たり」など商品によって異なるため、自分が実際に食べる量に置き換えて考えることが大切です。
【食品添加物】についても、原材料表示で確認します。ただ、「添加物が入っている=体に悪い」と考えているわけではありません。添加物には、保存性を高めたり、食品の安全性を保ったりするために使われるものもあります。数だけで食品を避けるのではなく、塩分や糖質、脂質、エネルギー、栄養バランス、食べる頻度などを含めて判断しています。
大切なのは、「低糖質」「高たんぱく」「無添加」といったパッケージの表示だけで決めないこと。裏面の原材料表示や栄養成分表示を確認し、その食品を普段どのくらい食べるのかまで考えることです。
では、こうした点を踏まえて、私がスーパーで日常的にはなるべく買わない食品とは? 具体的な食品を5つ紹介します。
管理栄養士が日常買いしない食品1「菓子パン」
パンなので「食事」というイメージがありますが、商品によっては砂糖や油脂を多く使用しており、糖質と脂質を同時に多く摂りやすく、エネルギーも高くなりがちです。菓子パンだけで朝食や昼食を済ませてしまうと、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが不足し、栄養バランスが偏りやすくなります。
代わりにおすすめしたいのは、シンプルな食パンや全粒粉・ライ麦などを使ったパンです。菓子パンのように砂糖や油脂を多く使用したものより、原材料が比較的シンプルなものを選び、全粒粉などを使用した商品では食物繊維量も栄養成分表示で比較するとよいでしょう。ただし、パンだけでは栄養が偏りやすいため、ゆで卵、チーズ、無糖ヨーグルト、牛乳、野菜などを組み合わせることがポイントです。例えば「クリームパンとコーヒー」ではなく、「全粒粉パン+ゆで卵+無糖ヨーグルト+野菜」とすると、たんぱく質や食物繊維なども補いやすくなります。
管理栄養士が日常買いしない食品2「カップ麺・インスタント麺」
麺類を食べたい場合は、そばやうどんなどを選び、卵、肉、豆腐、わかめ、きのこ、野菜などを加えるのがおすすめです。市販の麺類を選ぶときに私が特に確認するのは「食塩相当量」で、同じような商品でも塩分量には差があるため、栄養成分表示を比較します。カップ麺を食べる場合でも、スープを全部飲まない、野菜や卵を加えるといった工夫をすれば、塩分を抑えながら栄養バランスを整えやすくなります。
管理栄養士が日常買いしない食品3「清涼飲料水・加糖飲料」
普段の水分補給であれば、水、麦茶、緑茶などの無糖のお茶、無糖の炭酸水がおすすめです。「果汁入り」「ビタミン入り」「スポーツドリンク」など、健康的に見える商品でも糖類を含むことがあるため、商品名やパッケージのイメージだけでなく、原材料表示や栄養成分表示の炭水化物なども確認しましょう。甘い飲み物を毎日飲んでいる方は、いきなりすべてやめるのではなく、1日1本を水やお茶に置き換えるところから始めるだけでもよいと思います。
管理栄養士が日常買いしない食品4「スナック菓子」
間食には、果物、無糖ヨーグルト、無塩ナッツなどを選ぶことがあります。スナック菓子は脂質や塩分、エネルギーを摂り過ぎやすいのに対し、食品を上手に選べば、間食から不足しやすい栄養素を補うこともできます。ただし、ナッツは健康によいイメージがありますが脂質が多く、エネルギーも高いため、食べ過ぎには注意が必要です。「健康によい食品だからたくさん食べてよい」わけではなく、適量を意識することが大切です。
管理栄養士が日常買いしない食品5「加工肉(ハム・ソーセージ・ベーコンなど)」
加工肉の代わりには、魚、鶏肉や豚肉などの加工していない肉、卵、豆腐・納豆などの大豆製品を選ぶことをおすすめします。例えば朝食で毎日ハムやソーセージを食べているのであれば、「今日は卵、翌日は納豆、その次は魚」というように、たんぱく源を変えてみるとよいでしょう。忙しくて加工肉を利用する場合には、栄養成分表示を確認して、できるだけ食塩相当量や脂質が少ない商品を比較して選ぶことも一つの方法です。
「何を食べないか」より「何を食べるか」
また、「無添加」「糖質オフ」「高たんぱく」といった表示だけで健康的だと判断するのも注意が必要です。糖質が少なくても脂質やエネルギーが多い場合や、無添加でも塩分・糖質が多い食品もあります。原材料表示や栄養成分表示も確認する習慣をつけてほしいと思います。
意識してほしいのは、「何を食べないか」より「普段、何を食べるか」という視点です。ご飯などの主食、魚・肉・卵・大豆製品などの主菜、野菜・海藻・きのこ類などの副菜を基本に組み合わせ、加工食品やお菓子も生活に合わせて上手に利用するのが、現実的で続けやすい食生活だと思います。
健康のための食事は、毎日100点を目指す必要はありません。数日単位でバランスを整える気持ちで十分です。食品表示は「怖いものを探す」ためではなく、自分に合った食品を選ぶための情報として活用してほしいと思います。